📒 ミライのITパス日誌

第42話「街とモノがつながる」

ストラテジ系 / 技術戦略・ビジネスインダストリ ── テーマ:デジタルツイン・CPS・MaaS・自動運転・RFID・かんばん

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この話で覚える用語(7語)

デジタルツインでじたるついん
現実の物・設備・街などからセンサーで集めたデータをもとに、仮想空間にそっくりの「双子」を再現したもの。現実では難しい試験や将来の予測を、仮想空間でシミュレーションできる。
サイバーフィジカルシステム(CPS)さいばーふぃじかるしすてむ
現実世界のデータをセンサーなどで集め、コンピュータの中で分析し、その結果を現実世界に戻して機器の制御などに役立てるしくみ。集める→分析→戻す、をくり返し回す。
MaaSまーす
電車・バス・タクシー・シェアサイクルなど複数の移動手段を、1つのサービスとしてまとめること。アプリなどで、経路の検索から予約・支払いまでを一度にできる。
自動運転レベルじどううんてんれべる
車の運転をどこまでシステムが行うかを0〜5の6段階で表したもの。レベル2までは運転の主体は人で、システムは支援。レベル3以上は特定の条件の下などでシステムが運転の主体になる。
RFIDあーるえふあいでぃー
電波を使って、ICタグに記録された情報を触れずに読み書きする技術。光で1つずつ読むバーコードと違い、離れた所から複数のタグをまとめて読め、箱の中のタグも読める。
かんばん方式かんばんほうしき
JIT(ジャストインタイム)を実現する生産のやり方。後の工程が、部品の種類や数を書いた票を使って、使った分だけを前の工程から引き取り、前の工程は引き取られた分だけを作る。
eKYCいーけーわいしー
オンラインで完結する本人確認。スマートフォンで本人確認書類と、その場で撮影した本人の顔の画像を送るなどして、口座開設などの手続きを窓口に行かずに終えられる。

試験に出るポイント

覚え方:ツインは鏡、CPSは鏡+手
覚え方:3で主役が交代
ここ試験に出る!

確認クイズ(ITパスポート試験の形式)

問1 デジタルツインの説明として、適切なものはどれか。
  1. 現実の物や空間から集めたデータをもとに、仮想空間上にそっくりな環境を再現する
  2. 現実の景色に、コンピュータで作った情報を重ねて表示する
  3. 複数の交通手段を1つのサービスにまとめ、検索から決済まで一度に行えるようにする
  4. インターネット上の3次元の仮想空間で、アバターを通じて人と交流する
答えと解説を見る

正解:ア 現実の物や空間から集めたデータをもとに、仮想空間上にそっくりな環境を再現する
現実を仮想空間に再現するのがデジタルツイン。現実に情報を重ねるのはAR、移動手段をまとめるのはMaaS、アバターで交流する仮想空間はメタバースです。

問2 自動運転のレベルのうち、「特定の条件の下でシステムがすべての運転操作を行い、作動を続けるのが難しいときは、システムの要請に応じて運転者が運転を代わる」ものはどれか。
  1. レベル3
  2. レベル2
  3. レベル4
  4. レベル5
答えと解説を見る

正解:ア レベル3
システムが運転し、頼まれたら人が代わるのがレベル3。レベル2は人が運転の主体でシステムは支援、レベル4は特定の条件下なら人の出番がなく、レベル5は条件なしで完全自動です。

問3 RFIDの特徴として、適切なものはどれか。
  1. 電波を使い、離れた位置から複数のICタグの情報をまとめて読み取れる
  2. 販売した時点で商品の情報を記録し、売れ筋の分析などに使う
  3. 原材料から販売までの履歴を、あとから追跡できるようにする
  4. 光を当てて、印刷された縞模様の情報を1つずつ読み取る
答えと解説を見る

正解:ア 電波を使い、離れた位置から複数のICタグの情報をまとめて読み取れる
電波で触れずにまとめて読むのがRFID。販売時点の記録はPOS、履歴を追えることはトレーサビリティ、光で縞模様を読むのはバーコードです。

▶ アプリでクイズに挑戦(間違えた問題は復習に残ります)

マンガのセリフ(文字版)

部長「わが社もスマートシティの実験に参加するぞ!街まるごとITでつなぐんだ」

ミライ「街まるごと!?家計簿アプリの会社なのに?」

ツカサ先輩「市役所は、まず街のデジタルツインを作ったそうだ」

ツカサ先輩「センサーのデータで、現実の街を仮想空間にそっくり再現したものだ」

ミライ「パソコンの中に、私たちの街が!」

部長「よし、仮想の街の駅前に、わしの銅像を建てよう!」

ツカサ先輩「現実に無い物を足したら、双子(ツイン)じゃありません!」

ツカサ先輩「現実と同じだから、渋滞や災害のシミュレーションに使えるんです」

ツカサ先輩「データを集めて→分析して→結果を現実に戻して動かす」

ツカサ先輩「この循環がサイバーフィジカルシステム(CPS)だ」

ミライ「混み具合に合わせて、信号の時間を自動で変える…とか?」

サイバー空間(コンピュータの中)分析・予測(デジタルツインで再現)フィジカル空間(現実の世界)街・工場・車・人① センサーで集める② 結果を現実に戻す①→②がずっと回り続ける
CPS(サイバーフィジカルシステム) デジタルツインは、この中の「再現する」部分
📝 メモ:覚え方:ツインは鏡、CPSは鏡+手
  • デジタルツイン=現実を仮想空間に映す「鏡」(再現してシミュレーション)
  • CPS=映して、考えて、現実を動かすところまで。「鏡+手」
  • フィジカル=現実の世界、サイバー=コンピュータの中
  • 国がめざすSociety 5.0も、サイバー空間と現実の空間を高度に融合させた社会

実験の初日。会場へ向かうミライ

ミライ「電車・バス・シェアサイクル…アプリも支払いもバラバラ…」

ツカサ先輩「移動手段をまとめて、検索・予約・支払いまで1つで済ませる。それがMaaSだ」

部長「わしの新車は自動運転レベル2だ!運転しながら新聞が読めるぞ!」

ツカサ先輩「読めません!レベル2までは運転の主体は人です!」

ツカサ先輩「車は手伝うだけ。前を見ていてください」

レベル運転の主体内容0人自動化なし1人ハンドルか加減速のどちらかを支援2人ハンドルと加減速の両方を支援3システム特定の条件下で自動頼まれたら人が代わる4システム特定の条件下で完全自動人の出番なし5システムどんな条件でも完全自動
自動運転レベル 1・2は「支援」、3から「システムが運転」
📝 メモ:覚え方:3で主役が交代
  • 1・2=人が主役。システムはお手伝い(目も手も離さない)
  • 3=条件つきでシステムが運転。「代わって」と頼まれたら人が交代
  • 4=決められた条件の中なら人の出番なし/5=どこでも完全自動
  • 車の未来はCASE:つながる・自動運転・シェアとサービス・電動化
  • C=Connected、A=Autonomous、S=Shared & Services、E=Electric

翌週、取引先の物流倉庫を見学

ヤマダさん「商品についたRFIDのタグを、電波でまとめて読み取っています」

ミライ「箱を開けずに、何十個も一気に!?」

📡RFID電波でICタグを触れずに読み書き離れていても・まとめて・箱ごしでも🏷️バーコード光で、印刷された縞模様を読む1つずつ・見える所にないと読めない🧾POS(販売時点情報管理)レジで「何が・いつ・いくつ」売れたかを記録し、売れ筋の分析や発注に使う🔎トレーサビリティ産地・加工・流通の履歴をあとからたどれること(追跡可能性)🚁ドローン無人で飛ぶ機体。遠隔操作や自動操縦で物流・点検・農薬散布などに使う
売り場・倉庫・空のIT RFIDは「電波・まとめて」、バーコードは「光・1つずつ」

ヤマダさん「工場には、使った分の部品だけを届けます。かんばん方式です」

ツカサ先輩「必要な物を、必要な時に、必要な量だけ。JIT(ジャストインタイム)のしくみだ」

ミライ「かんばん方式…お店の看板をたくさん立てて宣伝するんですね!」

ツカサ先輩「立てるな!かんばんは部品の種類と数を書いた注文票だ」

ツカサ先輩「後の工程が、使った分だけ前の工程に取りに行く。だから在庫が減る」

その週末

ミライ「スマホで免許証と自分の顔を撮るだけで、銀行口座が開けました!」

ツカサ先輩「オンラインで本人確認を済ませるeKYCだな。お金の世界も変わってるぞ」

🖼️NFT(非代替性トークン)ブロックチェーンで、デジタルデータの持ち主や取引の履歴を記録する※画像のコピーそのものは防げない🏦CBDC(中央銀行デジタル通貨)中央銀行が発行するデジタルのお金暗号資産とちがい、法定通貨そのもの🔄OMOネットとリアル店舗の区別をなくしひとつながりの買い物体験を作る🆓フリーミアム基本は無料、高度な機能は有料例:家計簿アプリの有料プラン
お金と商売の新しい形 OMOは、O2O(第32話)よりネットとリアルが一体
📌 ここ試験に出る!:ここ試験に出る!
  • 現実を仮想空間に再現 → デジタルツイン/集めて分析し現実に戻す → CPS
  • 複数の移動手段を1つのサービスで検索・予約・決済 → MaaS
  • 自動運転レベル3=条件つきでシステムが運転、頼まれたら人が交代
  • 電波で複数のICタグを、触れずにまとめて読む → RFID
  • 後工程が使った分だけ前工程から引き取る → かんばん方式(JITを実現)
  • オンラインで本人確認 → eKYC/中央銀行のデジタル通貨 → CBDC

部長「わしもNFTになれば、世界にひとりだけの部長だな!」

ツカサ先輩「NFTにしなくても、部長は世界にひとりです」

ミライ「いい話…なのかな?」

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