📒 ミライのITパス日誌

第36話「企画書が消えた!?」

テクノロジ系 / コンピュータシステム ── テーマ:OS・パス・バックアップ・OSS・セルの参照

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この話で覚える用語(7語)

OSおーえす
オペレーティングシステム。メモリ・CPU・ファイル・周辺機器などを管理し、アプリが動ける土台を作る基本ソフト。Windows・macOS・Linux・Android・iOSなど。
絶対パスぜったいぱす
いちばん上のディレクトリ(ルート)から目的のファイルまでの道すじを、すべて書く表し方。どこから見ても同じ書き方になる。
相対パスそうたいぱす
今いるディレクトリ(カレントディレクトリ)を起点に、目的のファイルまでの道すじを書く表し方。「..」は1つ上のディレクトリを表す。
差分バックアップさぶんばっくあっぷ
最後のフルバックアップ以降に変わったデータをすべて保存する方法。復元にはフルバックアップと最新の差分の2つがあればよい。
増分バックアップぞうぶんばっくあっぷ
前回のバックアップ(フルでも増分でも)以降に変わったデータだけを保存する方法。毎回は軽いが、復元にはフルとその後の増分すべてが必要。
OSSおーえすえす
オープンソースソフトウェア。ソースコードが公開され、利用・改変・再配布ができるソフトウェア。ただしライセンスの条件に従う必要があり、著作権がなくなるわけではない。
絶対参照ぜったいさんしょう
表計算で、式をコピーしても参照するセルが変わらない指定のしかた。「$E$1」のように$をつける。$がなくコピーでずれるものを相対参照という。

試験に出るポイント

覚え方:住所の言い方
例:日曜にフル、月〜水に毎日とる
相対参照と絶対参照
ここ試験に出る!

確認クイズ(ITパスポート試験の形式)

問1 日曜日にフルバックアップをとり、月曜日から木曜日まで毎日、増分バックアップをとった。金曜日に障害が起きたとき、木曜日の状態に戻すために必要なものはどれか。
  1. 日曜日のフル+月・火・水・木曜日の増分
  2. 日曜日のフル+木曜日の増分
  3. 木曜日の増分だけ
  4. 月・火・水・木曜日の増分だけ
答えと解説を見る

正解:ア 日曜日のフル+月・火・水・木曜日の増分
増分は「前回からの変更だけ」なので、フルにすべての増分を順に重ねます。フル+最新の1つで戻せるのは差分バックアップの場合です。

問2 カレントディレクトリが /home/mirai/資料 のとき、/home/mirai/企画書.txt を相対パスで表したものはどれか。
  1. ../企画書.txt
  2. ./企画書.txt
  3. /企画書.txt
  4. 資料/企画書.txt
答えと解説を見る

正解:ア ../企画書.txt
企画書.txt は今いる「資料」の1つ上(mirai)にあるので「..」で上がります。「./」は今いる場所、「/」で始まるのはルートからの絶対パスです。

問3 OSS(オープンソースソフトウェア)の説明として、適切なものはどれか。
  1. ソースコードが公開され、ライセンスの条件に従えば改変や再配布ができる
  2. 著作権が放棄されているので、どのように利用してもよい
  3. 無料で使えるが、ソースコードは公開されていない
  4. 商用目的で利用することは一切できない
答えと解説を見る

正解:ア ソースコードが公開され、ライセンスの条件に従えば改変や再配布ができる
OSSでも著作権はあり、ライセンスに従う必要があります。無料でもソースを公開しないものはフリーウェア。OSSは商用利用できるものが多いです。

▶ アプリでクイズに挑戦(間違えた問題は復習に残ります)

マンガのセリフ(文字版)

ミライ「昨日作った企画書が…どこにも見当たらない…」

ツカサ先輩「落ち着け。ファイルを管理しているのはOSだ」

ミライ「OSって、WindowsとかAndroidのことですか?」

ツカサ先輩「そう。OSはビルの管理人。メモリや画面やファイルを管理して、アプリが動ける場を作る」

ツカサ先輩「ファイルはディレクトリ(フォルダ)の中に、木の枝のように整理されている」

/(ルート)homemirai📄 企画書.txt資料📄 予算.xlsx← いまここ絶対パス:/home/mirai/企画書.txt相対パス(資料から):../企画書.txt「..」=1つ上のディレクトリ(ここでは mirai)
ディレクトリの木とパス ファイルの住所の書き方は2通り

ツカサ先輩「いちばん上(ルート)から全部たどる書き方が絶対パス」

ツカサ先輩「今いる場所からたどるのが相対パス。「..」は1つ上だ」

📝 メモ:覚え方:住所の言い方
  • 絶対パス=「東京都○○区△△1-2-3」(どこから見ても同じ)
  • 相対パス=「ここから2軒となり」(いる場所で変わる)
  • 「..」=1つ上のディレクトリ / 「.」=今いるディレクトリ
  • 「/」で始まっていたら、ルートからの絶対パス

ミライ「パスをたどったら…ありました!別のフォルダに保存してた!」

ツカサ先輩「よし。でも、パソコンごと壊れていたら?」

ツカサ先輩「だからバックアップだ。全部とるフルバックアップのほかに2つある」

ツカサ先輩「差分バックアップはフル以降の変更すべて。増分バックアップは前回以降の変更だけ」

方式毎回とるもの復元に必要フルすべてフル1つ差分前回のフルから変わった分すべてフル+最新の差分1つ増分前回のバックアップから変わった分フル+その後の増分全部
バックアップの3つの方式 毎回の軽さと、復元の手間はトレードオフ
📝 メモ:例:日曜にフル、月〜水に毎日とる
  • 差分:月・火・水と、毎回「日曜からの変更」が太っていく
  • → 木曜に壊れたら「日曜のフル+水曜の差分」の2つで戻る
  • 増分:月・火・水は、それぞれ「前の日からの変更」だけ
  • → 木曜に壊れたら「日曜のフル+月+火+水」を全部つなぐ
  • 差分はフルとの差、増分は前回から増えた分
  • たとえ:差分は雪だるま(毎日ふくらむ)、増分はおこづかい帳(毎日の分だけ書く)

ミライ「うちのサーバのOS、Linuxってタダで使えるって本当ですか?」

ツカサ先輩「LinuxはOSS。ソースコードが公開され、改変も再配布もできる」

ミライ「じゃあ、何をしても自由ですね♪」

ツカサ先輩「ちがう!ライセンスの条件は守る。著作権も消えないぞ」

ミライ「表計算で税込価格の式をコピーしたら、全部ずれました…」

ツカサ先輩「式は貼った場所に合わせてずれる。税率のセルは$をつけて絶対参照にするんだ」

ミライ「$(ドル)…有料なんですか…今月もうお金ないです…」

ツカサ先輩「払わん!$は「ここは動かすな」の固定の印だ!」

📝 メモ:相対参照と絶対参照
  • 例:C2に「=B2*$E$1」と入れて、C3にコピーする
  • → C3は「=B3*$E$1」(Bの行はずれる、$E$1は固定のまま)
  • $なし=相対参照(コピーするとずれる)
  • $あり=絶対参照(コピーしても固定)
  • $E1(列だけ固定)・E$1(行だけ固定)は複合参照

ミライ「パスで探して、バックアップをとって、税率は$で固定!」

ツカサ先輩「今日で一気に3つ覚えたな」

📌 ここ試験に出る!:ここ試験に出る!
  • 差分=フル以降の変更すべて → 復元はフル+最新の差分
  • 増分=前回以降の変更だけ → 復元はフル+その後の増分すべて
  • 「..」は1つ上。カレントディレクトリからたどる → 相対パス
  • OSS=ソース公開・改変・再配布OK。ただしライセンスに従う
  • 式をコピーしてもずれない「$」→ 絶対参照

翌週――

部長「ワシも増分バックアップを始めた!毎日少しずつ体重をな!」

ミライ「それはただの増量です!!」

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