第35話「頼む前に決めること」
ストラテジ系 / システム戦略 ── テーマ:要件定義・機能/非機能要件・RFIとRFP・DFD
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- 要件定義ようけんていぎ
- システムや業務に求めることを明らかにし、関係者で合意する工程。まず業務要件を定め、それを実現するための機能要件・非機能要件を決める。
- 機能要件きのうようけん
- システムが「何をするか」についての要件。例:領収書を登録できる、上司が承認できる、など。
- 非機能要件ひきのうようけん
- 機能以外の要件。「どれくらいうまく動くか」にあたる。性能(応答時間)、信頼性(止まりにくさ)、セキュリティ、使いやすさ、運用・保守のしやすさなど。
- RFIあーるえふあい
- 情報提供依頼(Request For Information)。調達のはじめに、候補の会社へ技術や製品、実績などの情報の提供を求めること。RFPを作る準備になる。
- RFPあーるえふぴー
- 提案依頼書(Request For Proposal)。システムの要件や条件を示し、候補の会社に提案書や見積書の提出を求める文書。
- DFDでぃーえふでぃー
- Data Flow Diagram。データの流れと処理を、プロセス(処理)・データフロー・データストア(保存先)・外部実体の記号で表した図。業務の分析に使う。
- BPMNびーぴーえむえぬ
- Business Process Model and Notation。業務の流れを表すための標準の書き方。担当ごとのレーンに、作業・分岐・イベントなどを並べて描く。
試験に出るポイント
- 機能要件=「何をする?」→ カレーを出す
- 非機能要件=「どれくらい?」→ 3分で出る・お腹をこわさない
- カレーが出ても3時間後なら客は帰る。だから非機能も大事
- 非機能=性能・信頼性・セキュリティ・使いやすさ・運用など
- 「〜できる」は機能、「〜秒以内」「止まらない」は非機能
- RFI の I=Information。「I(あい)さつ代わりに、情報ちょうだい」
- RFP の P=Proposal(提案)。部長いわく「プロポーズ」
- 恋と同じで、まず相手を知って(I)からプロポーズ(P)
- 選定は、先に決めた評価基準で公平に比べる(顔で選ばない)
- システム化計画=目的・予算・スケジュール・体制などを決める(要件定義より前)
- 「何をするか」=機能要件/性能・信頼性・セキュリティ=非機能要件
- RFI=情報の提供を依頼/RFP=要件を示して提案を依頼
- 調達の順番:RFI → RFP → 提案書・見積書 → 選定 → 契約
- データの流れと処理=DFD/業務の流れの標準記法=BPMN/実体と関連=E-R図
確認クイズ(ITパスポート試験の形式)
- 利用者が領収書の画像を登録できること
- 上司が申請を承認または差し戻しできること
- 申請画面を3秒以内に表示すること
- 承認された申請のデータを会計システムに送ること
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正解:ウ 申請画面を3秒以内に表示すること
「どれくらいうまく動くか」が非機能要件。応答時間は性能なので非機能要件です。登録・承認・データの送信は「何をするか」なので機能要件です。
- 調達先の候補に、技術や製品についての情報の提供を求める文書
- 調達先の候補に、システムの要件を示して提案書の提出を求める文書
- 調達先の候補が、作り方と費用をまとめて発注側に出す文書
- 発注側と受注側が、納期や金額などを取り決める文書
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正解:イ 調達先の候補に、システムの要件を示して提案書の提出を求める文書
RFPは提案依頼書。情報の提供を求めるのはRFI、作り方と費用をまとめて出すのは提案書・見積書、納期や金額を取り決めるのは契約書です。
- RFI → RFP → 提案書の受領 → 選定 → 契約
- RFP → RFI → 提案書の受領 → 選定 → 契約
- RFI → 提案書の受領 → RFP → 契約 → 選定
- RFP → 提案書の受領 → 契約 → RFI → 選定
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正解:ア RFI → RFP → 提案書の受領 → 選定 → 契約
まず情報を集め(RFI)、要件を示して提案を頼み(RFP)、届いた提案書を比べて選び、最後に契約します。RFIとRFPの順番を逆にするのがよくある勘違いです。
マンガのセリフ(文字版)
部長「経費精算をシステム化するぞ!ミライくん、担当だ」
ミライ「はい!さっそく協力会社さんに作ってもらいます!」
ツカサ先輩「待て!何を作るかも決めずに頼む気か!?」
ツカサ先輩「まずシステム化計画で目的・予算・日程・体制を決める。次に要件定義だ」
ツカサ先輩「最初は業務要件。仕事をどう変えたいかを整理する」
ミライ「家を建てる前に、暮らし方を決める感じ…」
ツカサ先輩「システムが何をするかが機能要件。「領収書を撮って申請できる」などだ」
ミライ「できることのリスト、ですね」
ツカサ先輩「もうひとつ、機能以外の要件、非機能要件もある」
ミライ「機能じゃない…つまり「何もしない」のが要件!?」
ツカサ先輩「サボる要件があるか!どれくらいうまく動くかだ」
ツカサ先輩「速さ・止まりにくさ・安全さなど。品質の約束だな」
ミライ「性能や品質のことか…!」
- 機能要件=「何をする?」→ カレーを出す
- 非機能要件=「どれくらい?」→ 3分で出る・お腹をこわさない
- カレーが出ても3時間後なら客は帰る。だから非機能も大事
- 非機能=性能・信頼性・セキュリティ・使いやすさ・運用など
- 「〜できる」は機能、「〜秒以内」「止まらない」は非機能
要件がかたまった。次は作る会社選び
ツカサ先輩「まず候補の会社にRFI(情報提供依頼)。どんな技術や製品があるか教えてもらう」
ミライ「いきなり見積もりじゃないんですね」
ツカサ先輩「次に出すのがRFP。Pはプロポーザルの略だ」
部長「プロポーズ!?ミライくん、だれに求婚する気だ!」
ツカサ先輩「求婚しません!RFP=提案依頼書。要件を書いて提案を頼む文書です」
ミライ「RFIは聞く、RFPは頼む…!」
数日後
ヤマダさん「RFPを拝見しました。こちらが提案書と見積書です」
ミライ「ありがとうございます!他社さんのとも比べて選びますね」
- RFI の I=Information。「I(あい)さつ代わりに、情報ちょうだい」
- RFP の P=Proposal(提案)。部長いわく「プロポーズ」
- 恋と同じで、まず相手を知って(I)からプロポーズ(P)
- 選定は、先に決めた評価基準で公平に比べる(顔で選ばない)
ヤマダさん「要件の確認のため、今の業務を図にしてもよろしいですか」
ツカサ先輩「データの流れならDFD、仕事の手順ならBPMNだな」
ミライ「データの設計にはE-R図、でしたっけ」
- システム化計画=目的・予算・スケジュール・体制などを決める(要件定義より前)
- 「何をするか」=機能要件/性能・信頼性・セキュリティ=非機能要件
- RFI=情報の提供を依頼/RFP=要件を示して提案を依頼
- 調達の順番:RFI → RFP → 提案書・見積書 → 選定 → 契約
- データの流れと処理=DFD/業務の流れの標準記法=BPMN/実体と関連=E-R図
後日
部長「わしの誕生日会も、RFPを出して業者を選ぼう!」
ミライ「了解です!非機能要件に「部長のあいさつは3分以内」と書きますね」