第19話「ついでに、は危ない」
マネジメント系 / プロジェクトマネジメント ── テーマ:プロジェクトの特徴・知識エリア・リスク対応
▶ マンガで読む(無料・登録なし)この話で覚える用語(6語)
- プロジェクトぷろじぇくと
- 決まった期間で、独自の成果物を作り出すための一時的な取り組み。始まりと終わりがある(有期性)、毎回内容が違う(独自性)のが特徴。毎日くり返す定常業務とは違う。
- PMBOKぴんぼっく
- プロジェクトマネジメントの知識をまとめた手引き(米国PMIが発行)。統合・スコープ・スケジュール・コスト・品質・資源・コミュニケーション・リスク・調達・ステークホルダなどの知識エリアで整理されてきた。
- スコープすこーぷ
- プロジェクトで作る成果物と、そのために必要な作業の範囲。スコープマネジメントでは範囲を決め、WBSで作業を洗い出し、勝手に広がらないよう管理する。
- ステークホルダすてーくほるだ
- プロジェクトに関わる人や組織、影響を受ける人や組織。発注者、利用者、メンバー、協力会社、経営者など。利害関係者ともいう。
- リスク対応りすくたいおう
- まだ起きていない「起こるかもしれない悪いこと」への備え方。マイナスのリスクには、回避・転嫁・軽減・受容の4つの対応がある。
- プロジェクト統合マネジメントぷろじぇくととうごうまねじめんと
- ほかの知識エリアをまとめ、プロジェクト全体の計画を作ったり、変更の影響を全体で調整したりする知識エリア。
試験に出るポイント
- さけて=回避(そもそも出かけない)
- わたして=転嫁(保険会社にバトンタッチ)
- へらして=軽減(傘で被害を小さく)
- うけとめる=受容(ちょっと濡れても笑顔)
- 「さわへう」…言いにくいからこそ頭に残る!
- プロジェクトの特徴 → 有期性(始まりと終わり)と独自性
- 外部の業者の選定・契約 → 調達/要員の確保 → 資源
- 保険をかける・外部に任せる → 転嫁
- 計画を変えて原因そのものをなくす → 回避
- 確率や影響を小さくする → 軽減/何もせず受け入れる → 受容
- 作業範囲を決めて管理する → スコープ
確認クイズ(ITパスポート試験の形式)
- 回避
- 転嫁
- 軽減
- 受容
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正解:イ 転嫁
負担を他に移すのが転嫁。原因をなくすのが回避、確率や影響を小さくするのが軽減、対策をとらず受け入れるのが受容です。
- 資源マネジメント
- コストマネジメント
- 調達マネジメント
- ステークホルダマネジメント
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正解:ウ 調達マネジメント
外部から買う・頼むための選定や契約は調達。資源は人や設備をそろえて管理すること、コストは予算の見積りと管理です。
- 同じ作業を期限を決めずに継続してくり返す
- 開始と終了が決まっており、独自の成果物を生み出す
- 関係者は自社の社員だけに限られる
- 一度決めた作業範囲は、どんな理由でも変更できない
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正解:イ 開始と終了が決まっており、独自の成果物を生み出す
プロジェクトは有期性と独自性が特徴です。同じ作業を続けてくり返すのは定常業務。範囲の変更は、統合マネジメントで影響を調整して行います。
マンガのセリフ(文字版)
部長「経費精算システムの入れ替えプロジェクト、ミライくんもメンバーだ!」
ミライ「プロジェクトって、いつもの仕事と何が違うんですか?」
ツカサ先輩「プロジェクトの特徴は2つ。始まりと終わりがある(有期性)」
ツカサ先輩「そして毎回ちがう成果物を作る(独自性)だ」
ツカサ先輩「毎日のご飯作りはくり返しの仕事。家を建てるのは一度きりで家ごとに違う」
ミライ「家づくりがプロジェクト!」
ツカサ先輩「管理のコツはPMBOKに知識エリアとして整理されている」
ミライ「ピンボック…?卓球の新しい技ですか?」
ツカサ先輩「違う!管理の知識をまとめた手引きだ!」
ツカサ先輩「問題。「協力会社を選んで契約を結ぶ」はどのエリア?」
ミライ「外に頼む…調達!」
ツカサ先輩「正解。人を集めて育てる資源と区別しよう」
ヤマダさん「実は、ご希望の新しいクラウドサービス、まだ導入の実績が少なくて…」
ミライ「もし途中で動かなかったら…」
ツカサ先輩「まだ起きていない「悪いこと」がリスクだ」
ツカサ先輩「リスク対応には4つの型がある。雨の日の外出で考えよう」
- さけて=回避(そもそも出かけない)
- わたして=転嫁(保険会社にバトンタッチ)
- へらして=軽減(傘で被害を小さく)
- うけとめる=受容(ちょっと濡れても笑顔)
- 「さわへう」…言いにくいからこそ頭に残る!
ミライ「実績の少ないクラウドはやめて、別のにする…これは回避!」
ツカサ先輩「そう。予備の日程を取って影響を小さくするなら軽減だ」
数週間後――
部長「ついでに勤怠管理も付けてくれんか!」
ツカサ先輩「部長、それは今回のスコープの外です」
ツカサ先輩「広げるなら、期間と予算も見直しが必要です」
ツカサ先輩「範囲を広げれば日程も予算も動く。全体を調整するのが統合マネジメントだ」
ミライ「家に部屋を1つ足したら、工期もお金も増えますもんね」
ツカサ先輩「部長、経理部、協力会社、使う社員…関わる人みんながステークホルダだ」
ミライ「みんなの期待をそろえるのも仕事なんですね」
ミライ「勤怠管理は次のプロジェクトで!範囲を守って、期限内に終わらせます!」
部長「うむ、頼もしいな!」
- プロジェクトの特徴 → 有期性(始まりと終わり)と独自性
- 外部の業者の選定・契約 → 調達/要員の確保 → 資源
- 保険をかける・外部に任せる → 転嫁
- 計画を変えて原因そのものをなくす → 回避
- 確率や影響を小さくする → 軽減/何もせず受け入れる → 受容
- 作業範囲を決めて管理する → スコープ
翌日――
部長「わしもステークホルダだな!ステーキを持ってくる係だろう?」
ミライ「違います!関係者のことです!…差し入れは歓迎ですけど」