第31話「監査って、怒られるの?」
マネジメント系 / サービスマネジメント・監査 ── テーマ:システム監査の流れ・監査人の独立性・内部統制
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- システム監査しすてむかんさ
- 独立した立場のシステム監査人が、情報システムの信頼性・安全性・効率性などを点検・評価し、その結果を経営者に報告して、改善を助言・勧告すること。
- 独立性どくりつせい
- 監査人が、監査される部門や業務から離れた立場にあること。監査対象と利害関係がなく(外観上の独立性)、公正な判断ができる(精神上の独立性)ことが求められる。
- 監査証拠かんさしょうこ
- 監査の結論を裏付ける証拠。資料、ログ、記録の写し、関係者へのヒアリングの結果などを集めて確かめる。
- 内部統制ないぶとうせい
- 業務を正しく効率よく行い、報告の信頼性、法令の遵守、資産の保全を確保するために、組織の中に作るしくみ。経営者が整備し運用する責任を持つ。
- 職務分掌しょくむぶんしょう
- 仕事の担当と権限を分けること。申請する人と承認する人を別にするなど、お互いのチェック(相互けん制)が働くようにして、不正や誤りを防ぐ。
- モニタリングもにたりんぐ
- 内部統制が有効に働いているかを、継続的に見張り評価すること。日々の業務の中での確認と、内部監査などの独立した評価がある。
- ITガバナンスあいてぃーがばなんす
- 経営者が主導して、ITの戦略や活用を方向づけ、評価し、監視するしくみ。ITを事業の目標の達成に役立てるためのもの。
試験に出るポイント
- 審判はどちらのチームにも属さない → 独立性
- 審判は自分でプレーしない → 指摘・勧告まで、直すのは監査される側
- 判定はビデオ(証拠)で → 監査証拠
- 流れの語呂:「計画よ(予備)、本気で評価、報告フォロー」
- システム監査人は監査対象から独立した立場で点検・評価する
- 監査人の仕事は助言・勧告まで。改善の実施は監査される側
- 監査の報告先は依頼者である経営者
- 報告の後に改善状況を確かめる → フォローアップ
- 申請者と承認者を分けて不正を防ぐ → 職務分掌(内部統制)
- 経営者がITの活用を方向づけ監視する → ITガバナンス
確認クイズ(ITパスポート試験の形式)
- 監査で見つけた問題点を、監査人が自ら修正する
- 監査対象から独立した立場で点検・評価し、改善を勧告する
- 監査対象のシステムを開発した担当者が、そのシステムを監査する
- 企業の財務諸表が適正に作られているかについて意見を表明する
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正解:イ 監査対象から独立した立場で点検・評価し、改善を勧告する
監査人は独立した立場で評価し、改善は勧告まで。自ら修正すると独立性が崩れます。財務諸表への意見表明は会計監査です。
- 監査計画
- 予備調査
- 監査報告
- フォローアップ
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正解:イ 予備調査
本調査の前に実態をつかむのが予備調査。フォローアップは報告の後に改善状況を確かめる段階です。
- 効率化のため、発注の申請から承認までを1人の担当者に任せる
- 発注を申請する人と、それを承認する人を別の人にする
- 承認作業を早めるため、承認用のパスワードを部署内で共有する
- 監査人に業務の改善作業を担当させる
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正解:イ 発注を申請する人と、それを承認する人を別の人にする
担当を分けてお互いにチェックさせるのが職務分掌。1人に任せたりパスワードを共有したりすると、不正や誤りを見つけにくくなります。
マンガのセリフ(文字版)
部長「来月、うちの部にシステム監査が入るぞ」
ミライ「か、監査!?怒られるんですか!?」
ツカサ先輩「叱りに来るわけじゃない。システム監査は点検・評価して、改善を助言・勧告するものだ」
ツカサ先輩「家で言えば住宅診断だ。第三者が点検して「ここを直すといい」と教えてくれる」
ミライ「家の健康診断ですね!」
部長「よし、監査の前に悪いところは全部隠しておけ!」
ツカサ先輩「隠したら監査の意味がありません!」
ツカサ先輩「問題を見つけて直すチャンスなんです」
監査の当日――
ヤマダさん「システム監査人のヤマダです。この部署とは利害関係のない立場で来ました」
ツカサ先輩「監査人には独立性が必要だ」
ツカサ先輩「自分の仕事を自分で監査したら、甘くなるだろ?」
ミライ「テストの自己採点みたい…」
ヤマダさん「パスワードは定期的に見直している、とのことですが…記録を見せていただけますか?」
ミライ「口で言うだけじゃダメなんだ…」
ツカサ先輩「結論の裏付けになるのが監査証拠。ログ、手順書、記録の写しなどだ」
ツカサ先輩「「やってます」だけでは評価できないんだ」
数週間後、監査報告――
ヤマダさん「報告は依頼者である経営者へ。改善するのは皆さんで、私は勧告までです」
ミライ「直してはくれないんですね」
ツカサ先輩「監査人が直したら、自分の仕事を監査することになるからな」
部長「報告書に「経費の申請も承認も1人でやっている」とあったな…」
ツカサ先輩「内部統制の考え方では危ない状態です」
ツカサ先輩「職務分掌で、申請する人と承認する人を分ける」
ミライ「料理を作る人と、味見する人を分ける感じ?」
ツカサ先輩「そう。お互いのチェックが働く」
ツカサ先輩「しくみが働いているか見張り続けるのがモニタリング」
ツカサ先輩「経営者がIT全体を方向づけ、監視するのがITガバナンスだ」
- 審判はどちらのチームにも属さない → 独立性
- 審判は自分でプレーしない → 指摘・勧告まで、直すのは監査される側
- 判定はビデオ(証拠)で → 監査証拠
- 流れの語呂:「計画よ(予備)、本気で評価、報告フォロー」
ミライ「監査は怒られる場じゃなくて、会社の健康診断なんですね!」
ヤマダさん「はい。次回のフォローアップでまたお会いしましょう」
- システム監査人は監査対象から独立した立場で点検・評価する
- 監査人の仕事は助言・勧告まで。改善の実施は監査される側
- 監査の報告先は依頼者である経営者
- 報告の後に改善状況を確かめる → フォローアップ
- 申請者と承認者を分けて不正を防ぐ → 職務分掌(内部統制)
- 経営者がITの活用を方向づけ監視する → ITガバナンス
翌月――
部長「職務分掌はばっちりだ!申請はわし、承認は月曜のわし!」
ミライ「曜日が違っても同じ人です!別の人にしてください!」