📒 ミライのITパス日誌

第31話「監査って、怒られるの?」

マネジメント系 / サービスマネジメント・監査 ── テーマ:システム監査の流れ・監査人の独立性・内部統制

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この話で覚える用語(7語)

システム監査しすてむかんさ
独立した立場のシステム監査人が、情報システムの信頼性・安全性・効率性などを点検・評価し、その結果を経営者に報告して、改善を助言・勧告すること。
独立性どくりつせい
監査人が、監査される部門や業務から離れた立場にあること。監査対象と利害関係がなく(外観上の独立性)、公正な判断ができる(精神上の独立性)ことが求められる。
監査証拠かんさしょうこ
監査の結論を裏付ける証拠。資料、ログ、記録の写し、関係者へのヒアリングの結果などを集めて確かめる。
内部統制ないぶとうせい
業務を正しく効率よく行い、報告の信頼性、法令の遵守、資産の保全を確保するために、組織の中に作るしくみ。経営者が整備し運用する責任を持つ。
職務分掌しょくむぶんしょう
仕事の担当と権限を分けること。申請する人と承認する人を別にするなど、お互いのチェック(相互けん制)が働くようにして、不正や誤りを防ぐ。
モニタリングもにたりんぐ
内部統制が有効に働いているかを、継続的に見張り評価すること。日々の業務の中での確認と、内部監査などの独立した評価がある。
ITガバナンスあいてぃーがばなんす
経営者が主導して、ITの戦略や活用を方向づけ、評価し、監視するしくみ。ITを事業の目標の達成に役立てるためのもの。

試験に出るポイント

覚え方:監査人=審判
ここ試験に出る!

確認クイズ(ITパスポート試験の形式)

問1 システム監査人の行動として、最も適切なものはどれか。
  1. 監査で見つけた問題点を、監査人が自ら修正する
  2. 監査対象から独立した立場で点検・評価し、改善を勧告する
  3. 監査対象のシステムを開発した担当者が、そのシステムを監査する
  4. 企業の財務諸表が適正に作られているかについて意見を表明する
答えと解説を見る

正解:イ 監査対象から独立した立場で点検・評価し、改善を勧告する
監査人は独立した立場で評価し、改善は勧告まで。自ら修正すると独立性が崩れます。財務諸表への意見表明は会計監査です。

問2 システム監査の手順のうち、監査対象の実態を資料の収集やヒアリングで把握し、本調査の進め方を具体的にする段階はどれか。
  1. 監査計画
  2. 予備調査
  3. 監査報告
  4. フォローアップ
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正解:イ 予備調査
本調査の前に実態をつかむのが予備調査。フォローアップは報告の後に改善状況を確かめる段階です。

問3 内部統制の観点から、不正や誤りを防ぐ対策として最も適切なものはどれか。
  1. 効率化のため、発注の申請から承認までを1人の担当者に任せる
  2. 発注を申請する人と、それを承認する人を別の人にする
  3. 承認作業を早めるため、承認用のパスワードを部署内で共有する
  4. 監査人に業務の改善作業を担当させる
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正解:イ 発注を申請する人と、それを承認する人を別の人にする
担当を分けてお互いにチェックさせるのが職務分掌。1人に任せたりパスワードを共有したりすると、不正や誤りを見つけにくくなります。

▶ アプリでクイズに挑戦(間違えた問題は復習に残ります)

マンガのセリフ(文字版)

部長「来月、うちの部にシステム監査が入るぞ」

ミライ「か、監査!?怒られるんですか!?」

ツカサ先輩「叱りに来るわけじゃない。システム監査は点検・評価して、改善を助言・勧告するものだ」

ツカサ先輩「家で言えば住宅診断だ。第三者が点検して「ここを直すといい」と教えてくれる」

ミライ「家の健康診断ですね!」

部長「よし、監査の前に悪いところは全部隠しておけ!」

ツカサ先輩「隠したら監査の意味がありません!」

ツカサ先輩「問題を見つけて直すチャンスなんです」

監査の当日――

ヤマダさん「システム監査人のヤマダです。この部署とは利害関係のない立場で来ました」

ツカサ先輩「監査人には独立性が必要だ」

ツカサ先輩「自分の仕事を自分で監査したら、甘くなるだろ?」

ミライ「テストの自己採点みたい…」

1監査計画何を・いつ・どう監査するか決める2予備調査資料やヒアリングで実態をつかむ3本調査監査証拠を集めて確かめる4評価・結論集めた証拠をもとに判断する5監査報告経営者に報告し、改善を勧告する6フォローアップ改善が進んでいるかを確かめる
システム監査の流れ 監査は「報告して終わり」ではない

ヤマダさん「パスワードは定期的に見直している、とのことですが…記録を見せていただけますか?」

ミライ「口で言うだけじゃダメなんだ…」

ツカサ先輩「結論の裏付けになるのが監査証拠。ログ、手順書、記録の写しなどだ」

ツカサ先輩「「やってます」だけでは評価できないんだ」

数週間後、監査報告――

ヤマダさん「報告は依頼者である経営者へ。改善するのは皆さんで、私は勧告までです」

ミライ「直してはくれないんですね」

ツカサ先輩「監査人が直したら、自分の仕事を監査することになるからな」

部長「報告書に「経費の申請も承認も1人でやっている」とあったな…」

ツカサ先輩「内部統制の考え方では危ない状態です」

ツカサ先輩「職務分掌で、申請する人と承認する人を分ける」

ミライ「料理を作る人と、味見する人を分ける感じ?」

ツカサ先輩「そう。お互いのチェックが働く」

ツカサ先輩「しくみが働いているか見張り続けるのがモニタリング」

ツカサ先輩「経営者がIT全体を方向づけ、監視するのがITガバナンスだ」

種類何を確かめる?会計監査決算書など、お金の報告が正しく作られているか業務監査会計以外の仕事のやり方が適切かシステム監査情報システムが信頼でき安全で役立っているか
監査のちがい 「何を確かめるか」で区別する
📝 メモ:覚え方:監査人=審判
  • 審判はどちらのチームにも属さない → 独立性
  • 審判は自分でプレーしない → 指摘・勧告まで、直すのは監査される側
  • 判定はビデオ(証拠)で → 監査証拠
  • 流れの語呂:「計画よ(予備)、本気で評価、報告フォロー」

ミライ「監査は怒られる場じゃなくて、会社の健康診断なんですね!」

ヤマダさん「はい。次回のフォローアップでまたお会いしましょう」

📌 ここ試験に出る!:ここ試験に出る!
  • システム監査人は監査対象から独立した立場で点検・評価する
  • 監査人の仕事は助言・勧告まで。改善の実施は監査される側
  • 監査の報告先は依頼者である経営者
  • 報告の後に改善状況を確かめる → フォローアップ
  • 申請者と承認者を分けて不正を防ぐ → 職務分掌(内部統制)
  • 経営者がITの活用を方向づけ監視する → ITガバナンス

翌月――

部長「職務分掌はばっちりだ!申請はわし、承認は月曜のわし!」

ミライ「曜日が違っても同じ人です!別の人にしてください!」

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