第27話「サーバ、買う?借りる?」
ストラテジ系 / システム戦略 ── テーマ:SaaS・PaaS・IaaS・DX・BPR・BYOD
▶ マンガで読む(無料・登録なし)この話で覚える用語(7語)
- オンプレミスおんぷれみす
- サーバやソフトウェアを自社で用意し、自社の施設の中で運用する形。クラウドと対比される。自由度は高いが、購入・設置・保守の手間と費用がかかる。
- SaaSさーす
- Software as a Service。アプリケーション(ソフトウェア)まで、ネット経由のサービスとして借りて使う形。例:Webメール、オンライン会議、クラウド会計。
- PaaSぱーす
- Platform as a Service。アプリを開発・実行するための土台(OS・ミドルウェア・実行環境など)を借りる形。アプリは利用者が自分で作る。
- IaaSあいあーす
- Infrastructure as a Service。サーバ・ストレージ・ネットワークなどの設備(インフラ)を借りる形。OSから上は利用者が用意・管理する。
- DXでぃーえっくす
- デジタルトランスフォーメーション。データとデジタル技術を使って、製品・サービスやビジネスモデル、業務そのもの、組織や企業文化までを変え、競争で優位に立つこと。
- BPRびーぴーあーる
- ビジネスプロセスリエンジニアリング。今の業務のやり方を根本から見直し、業務プロセスを抜本的に作り直すこと。少しずつの改善とは異なる。
- BYODびーわいおーでぃー
- Bring Your Own Device。従業員が私物のスマートフォンやPCを、会社の許可のもとで業務に使うこと。会社に無断で使うのはシャドーIT。
試験に出るポイント
- IaaS=空の台所だけ。「I(いち)から自分で料理」(Infrastructure=設備)
- PaaS=台所+パン生地つき。具だけ自分でのせる(Platform=土台)
- SaaS=宅配ピザ。「さあ、すぐ食べよう」(Software=完成アプリ)
- 「アイ(I)はパッと(P)さめる(S)」…この順に借りる範囲が広がる
- 自社で持つ=オンプレミス/ネットで借りる=クラウド
- SaaS=アプリまで借りる/PaaS=開発・実行環境まで/IaaS=サーバ等の設備だけ
- ハウジング=自社の機器を事業者の施設に置く/ホスティング=事業者の機器を借りる
- DX=デジタルでビジネスモデルや業務を変革(電子化だけではDXとはいえない)
- BPR=業務プロセスを根本から作り直す
- 許可された私物端末=BYOD/無許可のIT利用=シャドーIT/ICTで場所や時間にとらわれず働く=テレワーク
確認クイズ(ITパスポート試験の形式)
- SaaS
- PaaS
- IaaS
- ハウジング
答えと解説を見る
正解:イ PaaS
PaaSは開発の土台(Platform)まで借り、アプリは自分で作ります。アプリまで借りるのがSaaS、サーバなどの設備だけ借りるのがIaaSです。
- デジタル技術を活用して、製品・サービスやビジネスモデル、業務そのものを変革すること
- 紙の書類をスキャンして、電子ファイルとして保存すること
- 従業員が私物のスマートフォンを、会社の許可を得て業務に使うこと
- 事業者のデータセンターに自社のサーバを設置し、運用すること
答えと解説を見る
正解:ア デジタル技術を活用して、製品・サービスやビジネスモデル、業務そのものを変革すること
DXは業務やビジネスモデルそのものを変えること。紙の電子化だけではDXとはいえません。私物端末の業務利用はBYOD、自社サーバを事業者の施設に置くのはハウジングです。
- 会社が許可していない個人契約のクラウドストレージに、業務ファイルを保存する
- 会社の規程に従って届け出た私物のスマートフォンで、業務メールを読む
- 自宅から会社が用意したVPNで社内システムに接続し、業務を行う
- 会社が契約したSaaSのWeb会議サービスで、顧客と打合せをする
答えと解説を見る
正解:ア 会社が許可していない個人契約のクラウドストレージに、業務ファイルを保存する
会社の許可なく使うITがシャドーIT。届け出た私物端末の利用はBYOD、VPNを使った在宅勤務はテレワークで、どちらも会社が認めた使い方です。
マンガのセリフ(文字版)
部長「家計簿アプリに新機能を出すぞ!ミライくん、サーバを買う見積もりを頼む」
ミライ「はい!買って、会社に置いて、24時間見張って…私が!?」
ツカサ先輩「全部自前でやる気か!?借りるという手もあるぞ」
ツカサ先輩「自社で持って社内で動かすのがオンプレミス。ネット経由で借りるのがクラウドだ」
ミライ「クラウド=雲…じゃあサーバって、空に浮いてるんですか!?」
ツカサ先輩「浮いてない!事業者のデータセンターという建物にちゃんとある!」
ツカサ先輩「ネットの図を雲の形で描くことから「クラウド」と呼ぶんだ。使った分だけ払う形が多い」
ミライ「ちょっと夢がこわれました…」
ツカサ先輩「クラウドは借りる範囲で3種類。SaaSは宅配ピザ。アプリまで完成品を借りる」
ミライ「Webメールやオンライン会議みたいな?」
ツカサ先輩「PaaSは台所と生地つき。開発の土台を借りて、アプリは自分で作る」
ミライ「トッピングだけ自分で、ですね」
ツカサ先輩「IaaSは空の台所だけ。サーバやネットワークを借りて、OSから先は自分で」
ミライ「いちばん自由で、いちばん手間がかかる…」
- IaaS=空の台所だけ。「I(いち)から自分で料理」(Infrastructure=設備)
- PaaS=台所+パン生地つき。具だけ自分でのせる(Platform=土台)
- SaaS=宅配ピザ。「さあ、すぐ食べよう」(Software=完成アプリ)
- 「アイ(I)はパッと(P)さめる(S)」…この順に借りる範囲が広がる
ミライ「サーバは自分で買って、置き場所だけ借りることもできますか?」
ツカサ先輩「できる。それがハウジング。サーバごと借りるのはホスティングだ」
部長「クラウドで満足するな!目指すはDX…つまりデラックスだ!」
ミライ「さすが部長、なんか豪華です!」
ツカサ先輩「デラックスではありません!デジタル・トランスフォーメーションです!」
ツカサ先輩「デジタルで仕事のやり方や稼ぎ方そのものを変えること。紙の電子化だけでは足りない」
ミライ「BPRって言葉も聞きました。DXと同じですか?」
ツカサ先輩「BPRは業務の流れを根本から作り直すこと。少しずつの改善とは違う」
翌朝、ミライはスマホを手に――
ミライ「私物スマホに仕事のファイルを入れて、無料アプリで共有しちゃおっと」
ツカサ先輩「会社が認めた私物の利用はBYOD。無断で使うのはシャドーITで危険だ」
- 自社で持つ=オンプレミス/ネットで借りる=クラウド
- SaaS=アプリまで借りる/PaaS=開発・実行環境まで/IaaS=サーバ等の設備だけ
- ハウジング=自社の機器を事業者の施設に置く/ホスティング=事業者の機器を借りる
- DX=デジタルでビジネスモデルや業務を変革(電子化だけではDXとはいえない)
- BPR=業務プロセスを根本から作り直す
- 許可された私物端末=BYOD/無許可のIT利用=シャドーIT/ICTで場所や時間にとらわれず働く=テレワーク
帰り道
ミライ「今日のごほうびに宅配ピザ…つまりSaaSを頼んじゃお♪」
ツカサ先輩「ピザは食べたらなくなる。それは借りるんじゃなく、買ってるんだ…」