📒 ミライのITパス日誌

第12話「決算書が読めない!」

ストラテジ系 / 企業活動 ── テーマ:貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書

▶ マンガで読む(無料・登録なし)

この話で覚える用語(6語)

貸借対照表たいしゃくたいしょうひょう
ある時点(決算日など)の財政状態を表す表。左に資産、右に負債と純資産を書き、「資産=負債+純資産」になる。バランスシート(B/S)ともいう。
損益計算書そんえきけいさんしょ
一定期間(1年など)の経営成績を表す表。売上高から費用を段階的に引き、売上総利益・営業利益・経常利益・税引前当期純利益・当期純利益を示す。P/Lともいう。
キャッシュフロー計算書きゃっしゅふろーけいさんしょ
一定期間の現金の出入りを表す表。営業活動・投資活動・財務活動の3つに分けて示す。利益が出ていても現金が足りない状態を見つけられる。
営業利益えいぎょうりえき
本業のもうけ。売上総利益から「販売費及び一般管理費」(給料・広告費・家賃など)を引いたもの。
経常利益けいじょうりえき
本業以外も含めた、ふだんの活動でのもうけ。営業利益に営業外収益(受取利息など)を足し、営業外費用(支払利息など)を引いたもの。
ROEあーるおーいー
Return On Equity(自己資本利益率)。当期純利益÷自己資本×100(%)。株主が出したお金を使って、どれだけ効率よく利益を上げたかを表す。

試験に出るポイント

たとえ:社内カフェの貸借対照表
覚え方:営業利益と経常利益
指標を2つだけ
ここ試験に出る!

確認クイズ(ITパスポート試験の形式)

問1 ある会社の売上高は1,000万円、売上原価は600万円、販売費及び一般管理費は250万円、営業外収益は10万円、営業外費用は30万円だった。営業利益は何万円か。
  1. 150万円
  2. 400万円
  3. 130万円
  4. 120万円
答えと解説を見る

正解:ア 150万円
営業利益=1,000−600−250=150万円。400万円は売上総利益、130万円は営業外の収益・費用まで反映した経常利益(150+10−30)です。

問2 貸借対照表の説明として、適切なものはどれか。
  1. 一定時点における資産・負債・純資産を示し、財政状態を表す
  2. 一定期間の収益と費用を示し、経営成績を表す
  3. 一定期間の現金の増減を、営業・投資・財務の活動別に表す
  4. 製品ごとの売上高を、多い順に並べて表す
答えと解説を見る

正解:ア 一定時点における資産・負債・純資産を示し、財政状態を表す
貸借対照表は「ある時点」の写真。一定期間の経営成績は損益計算書、現金の増減はキャッシュフロー計算書です。

問3 損益計算書において、銀行からの借入金に対する支払利息が初めて差し引かれる段階の利益はどれか。
  1. 売上総利益
  2. 営業利益
  3. 経常利益
  4. 当期純利益
答えと解説を見る

正解:ウ 経常利益
支払利息は営業外費用なので、経常利益で初めて差し引かれます。営業利益は本業だけのもうけで、利息は含みません。

▶ アプリでクイズに挑戦(間違えた問題は復習に残ります)

マンガのセリフ(文字版)

部長「決算が出たぞ!ミライくん、この3枚の表、読めるかね?」

ミライ「数字だらけ…どれが何の表か、さっぱりです…」

ツカサ先輩「財務諸表の代表は3つ。まず「いつの話か」で分けるといい」

ミライ「いつの話…?」

📸貸借対照表(B/S)ある時点の財政状態=決算日の「写真」📊損益計算書(P/L)一定期間の経営成績(もうけ)=1年間の「成績表」💴キャッシュフロー計算書一定期間の現金の出入り=会社の「通帳」
財務諸表の3点セット 「ある時点」か「一定期間」かで区別する

ツカサ先輩「貸借対照表は決算日その瞬間の写真。何を持ち、お金をどう集めたかだ」

ミライ「持ち物と、その元手…」

資産現金・商品建物・パソコン(何を持っているか) 負債借入金などいずれ返すお金 純資産資本金・利益の蓄積返さなくていいお金 資産 = 負債 + 純資産
貸借対照表のかたち 左(資産)と右(負債+純資産)の合計は必ず同じ

ミライ「純資産…純粋な心の資産?それなら私、無限大です!」

ツカサ先輩「会社の話だ!資本金や利益の蓄積、返さなくていいお金だ!」

📝 メモ:たとえ:社内カフェの貸借対照表
  • コーヒーマシンとお店の現金 = 資産(持っているもの)
  • 銀行から借りた開店資金 = 負債(いずれ返す)
  • 会社が出した元手+これまでの利益 = 純資産(返さなくていい)
  • 左右がつり合うので「バランスシート」とよぶ

ツカサ先輩「1年間のもうけを表すのが損益計算書。売上から費用を順に引いていく」

ミライ「引く順番が決まってるんですか?」

1売上総利益(粗利)売上高 − 売上原価2営業利益(本業のもうけ)売上総利益 − 販売費及び一般管理費3経常利益(ふだんのもうけ)営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用4税引前当期純利益経常利益 + 特別利益 − 特別損失5当期純利益(最終のもうけ)税引前当期純利益 − 法人税等
損益計算書:上から順に引く 5つの利益の名前と「何を引くか」をセットで

ツカサ先輩「社内カフェなら、コーヒー豆代が売上原価」

ツカサ先輩「店員の給料・家賃・チラシ代は販売費及び一般管理費だ」

ミライ「営業利益と経常利益、名前が似すぎです!」

ツカサ先輩「違いは利息など本業以外を入れるかどうかだ」

📝 メモ:覚え方:営業利益と経常利益
  • 営業利益 = 本業だけのもうけ(コーヒーを売ったもうけ)
  • 経常利益 = 本業+利息など(「経常」=ふだん・いつも)
  • 借入金の支払利息・預金の受取利息は 営業外 → 経常利益で反映
  • 火事の損失・土地の売却益など臨時のもの → 特別損益(税引前で反映)
  • 法人税等はいちばん最後に引く
  • 5つの順は頭の音「ウ・エ・ケ・ゼ・ト」→「上(うえ)から毛(け)ぜんぶ取(と)る」

部長「黒字でも現金が尽きて倒れる会社もある。だからキャッシュフロー計算書を見るのだ」

ミライ「黒字倒産…!」

📝 メモ:指標を2つだけ
  • 流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100(%)
  • → 1年以内に払うお金に対し、すぐ使える資産が足りているか(高いほど安心)
  • ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)
  • → 株主が出したお金で、どれだけ効率よく稼いだか

ミライ「B/Sは写真、P/Lは1年の成績表、CFは通帳!」

部長「うむ、見事だ!」

📌 ここ試験に出る!:ここ試験に出る!
  • ある時点の財政状態 → 貸借対照表/一定期間の経営成績 → 損益計算書
  • 資産 = 負債 + 純資産(左右の合計は必ず一致)
  • 本業のもうけ → 営業利益(販売費及び一般管理費まで引く)
  • 支払利息・受取利息を反映 → 経常利益
  • 計算問題は「どの段階の利益か」を確かめ、上から順に足し引きする

その夜

部長「わしの財布の貸借対照表だ!資産は小銭300円、負債はツケ5,000円!」

ミライ「部長…負債のほうが大きい「債務超過」です…」

← 第11話 その無料ソフト、本物?第13話 パソコンが遅い! →